たんめん倶楽部

毎週金曜更新!自分好みの「たんめん」を求めて各地を探訪していきます

【お題】給食の時間が嫌いだった私が唯一好きだったもの

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「嫌いなものは食べなくていいなんて恵まれてるよな。」
以前、最近の学校では給食で嫌いなものがあったら食べなくてもよい、と聞いて思ったことである。

今回のお題を見て、ふとそのことを思い出した。

 

私にとって小学生の給食の時間はそれはもう憂鬱な時間であった。
ほぼ毎日。

理由はもちろん食べ物の好き嫌いが多かったからだ。

野菜嫌い、海藻嫌い、つけもの嫌い、和食嫌い・・・などなど素材でも料理ジャンルでもとにかく嫌いなものが多かった。
そんな人間にとって給食の時間とはまさに地獄の時間であった。

 

当時は「残さず食べよ」の時代。

午後の授業始まってるのに食べるまでそのままにされたこともあった。
先生がそんな対応なので、当然同級生は調子に乗る。激怒して給食を先生に投げつけたこともある。今思い出しても非常に腹が立ってくるものだ。

私としては、食べられるものなら食べたい。しかし、においも味も自分には合わず、口に入れた瞬間吐き出す嫌な思いを毎日繰り返したくないのだ(どうも私は人より知覚が幾ばくか鋭敏らしい)。そして、吐き出そうものなら小学生の狭い世界と了見では、その後の友達付き合いにも影響する。八方塞がりである。

私は「過去に戻れるならいつの自分に戻りたいですか?」というクエスチョンに「小学生です」と答えることは永遠にない。それぐらい嫌な体験であった。

 

さて、
そんな私にも、一つだけおかわりを求めるほど好きだったものがある。

それが牛乳だ。

通常は一人1瓶だけの牛乳であるが、欠席や体調不良などで余ることがよくあった。そんなときにはじまるのが通称「牛乳じゃんけん」。

クラスに牛乳好きは多いもので、1瓶を争って毎日のようにじゃんけんが繰り広げられる。育ち盛りの小学生にとっては負けられない闘いである。
まれに2瓶余ろうものならそれはもう歓喜の瞬間である。

残念ながら、私の牛乳じゃんけんの勝率は大したことはなく負けも多かった。
しかし、冬場など牛乳人気が落ちる日があり、そんなときは堂々と遠慮なく頂いた。

それほど牛乳が好きだった。給食は嫌いだったのに。
私の給食で唯一ポジティブな思い出である。

(出典:いらすとや)

 

ちなみに
当時給食を残すことへの罪悪感はあった。

その結果何十年と経った今、出されたものはできるだけ残さず食べようと思っている。とはいえ、大人になって随分と嫌いなものを減ったものの、なおつけものなど嫌いなものは残っている。そのため、今でも心の片隅に罪悪感を感じる機会はそこそこある。

また、普段は色々なタンメンを食レポするというブログを書いているが、うっかり大盛りのお店に出会って残さざるを得ないときも、心の中でお店の人に申し訳ないと思ってしまう。

 

もしかしたら、これは「食育」だったのかもしれない。

ここまで書き連ねてみて、そう思った。まあ随分とろくでもない食育だ。
しかし、それは結果的に私には正解だったのかもしれない。

なにせ重度の野菜嫌いだった私が、野菜いっぱいのタンメンを大好きになったのだから。

 

普段は下記のようなブログを書いてます(もっとゆる~い文章書いてます)。

tanmen.club

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